あなたは高速道路の走り方って教えてもらった事ありますか?
自動車教習所で習った事はありますか?
ないですよね・・・
せいぜい教習所で教えることは
- 法定速度を守る
- 車間距離を100メートル取る
だいたいこんなところでしょう。
しかし現実の高速道路はちがいます。
高速道路には流れがあるし、都市部の高速道路では交通量が多くそもそも車間距離を100メートル取りながら走行するのは困難ですし、車間距離を取ったところですぐに間に入られてしまいます。
- 制限速度なんて守っている車なんてどれだけいますか?
- 車間距離を100m開けて走行してる車なんていますか?
残念なことにとても少ない現状があります・・・
じゃあどうやって高速道路を走行するのが正しいのか?
- 実は明確な答えはない・・・
ではプロドライバーであるバスやトラックのドライバー達はどうやって高速道路を走行しているのか?
15年間トラックの運転手をしていたぎん丸が、プロドライバーの高速道路の走り方を記事にしていきたいと思います。
※この走り方が絶対に正解ではありませんが多くのプロドライバーや慣れたドライバーは実践しています。
当記事を参考にして高速道路を走行する事により安全運転、防衛運転、危険予知運転の意識を高めて頂けたら幸いです。
高速道路では速度を一定に保って走行が基本
高速道路を走行するプロドライバーは常にスピードメーターとにらめっこしながら走行しています。
なぜなら速度を安定させて走行したほうが時間が読めるし、何よりも他車をイライラさせません。
事実プロドライバー達は高速道路上ではスピードを一定に保つことを口酸っぱく言われて教わって走行しているのです。
あなたが走行しやすい速度は時速何㎞ですか?
それが80㎞か90㎞か100㎞かはわかりませんが、まずはあなた自身が走行しやすい速度を決めましょう。
- 決めた速度の10㎞前後を保ち走行する事
高速道路を走行する上で基本中の基本です。
ちなみにプロドライバーは5㎞前後を目安としています。
慣れないドライバーほど、高速道路上での速度の上下が激しく速度を一定に保って走行している周囲の車をイライラさせてしまいます。
結果あおり運転などの嫌がらせを受けることも・・・
以下の経験がある人は速度が安定していない可能性が高いです↓
- 気が付くとトラックやバスと並走している
- トラックやバスなどに被されるように車線変更されてしまう
そんなあなたは↓
- 第一通行帯のみを走行する
- 高速バスに追走する
そんな余裕のないあなたが追い越し車線を走行するのは危険なので左車線をゆっくりと走行してください。
高速バスのドライバーは100㎞ぴったりで高速道路を走行していますので追走すると楽です。
高速道路では遅い車がいたら速やかに追い越す

高速道路上では一定の速度を保って走行していると、そのうち前車との車間距離がだんだん狭くなってくるはずです。
その見えてくる前車は当たり前ですが、あなたよりもスピードが遅い車です。
高速道路は追い越し車線があるのですから、あなたより遅い前車との距離が縮まったら速やかに追い越しましょう。
実はここが高速道路走行時の注意すべき一番のポイントです。
慣れないドライバーほどブレーキを踏んで速度を落としてしまい追走してしまいます。
ちなみにプロドライバーの間では遅い前車を追い越さない車の集団を金魚のフンと揶揄しています。
週末の渋滞のメカニズムはこちら↓
- 追い越さずに減速していく金魚のフン達にトラック・バスがイライラ
- イライラしたトラック・バスが遅い速度で追い越しをかける
- 後続の乗用車が遅いトラック・バスにイライラしブレーキ連発
高速道路の渋滞を生み出す金魚のフン達は、そんな事は知らずに自分達は前車との車間距離を保って安全運転気分で走行中・・・
高速道路では、前車を追い越さずに車間距離をとって走行車線で追走するのが必ずしも安全運転とは言えません。
あなた達が知らないうちに周囲の車をイライラさせ渋滞や事故起こす原因となっている事に気づきましょう。
高速道路にも流れがありますから自分よりも遅い車がいたら速やかに追い越しましょう。
あなた1人の高速道路ではありませんよ。
※ただし以下の場合は適切な車間距離を取り無駄な車線変更はやめましょう。
さらなる事故・渋滞の原因にもなります。
- 渋滞時
- 交通量増加での団子状態時
- 追い越し車線で前が詰まっている場合
※渋滞時は同一車線走行が一番速く、車線変更をしたところで結果的に時間はほとんど変わりません。
通常時は追い越さないくせに、渋滞時はやたらと車線変更をするのもサンデードライバーの特徴の一つです。

高速道路上は走行車線が基本


よく追い越し車線を延々と走行している車を見ます。
この愚かな行為は立派な道路交通法違反になります。
通行帯違反
追越車線を連続して2キロ以上走行していると通行帯違反になります。
違反点数 1点
反則金 6000円
首都圏の高速道路では東名高速・東北自動車道・常磐自動車道などが取締りが多い印象です。
追い越さない車も迷惑ですが、いつまでも追い越し車線を走行しているドライバー最も迷惑です。
前に車がいないのに追越車線をずっと走行し続けるのは道路交通法違反である上にあおり運転をされる原因にもなります。
追越車線を走行する際は常にルームミラーを気にして自分よりも速い車がきたら速やかに追い抜かせてあげましょう。
心当たりあるあなたは煽られたくないなら左側車線を走行すべし!を熟読しましょう。
高速道路上では無駄にブレーキを踏まない事
※危険回避のブレーキは踏んでください。
あくまでも必要のないブレーキはやめてくださいって事です。
プロドライバー目線から言わせていただくと、不慣れなドライバーほど高速道路上で渋滞中でもない、IC・JCT・PA付近でもないのになぜかブレーキを連発させるドライバーが多いです。
必要のないブレーキは事故・渋滞の原因です。
必要のないブレーキ
- 反対車線の事故を目撃した際の見物ブレーキ
- 渋滞情報の標識通過時に減速ブレーキ
- 前車との車間距離が狭まり減速ブレーキ
- 前が詰まっているのに追い越し車線に突っ込む減速ブレーキ
- Nシステム前の謎ブレーキ
高速道路上で無駄にブレーキを踏む行為ほど迷惑行為はありません。
おそらく前車との距離感がわからない・周囲の状況が読めないためにブレーキを踏んでしまうのでしょうが本当に迷惑なのでやめて下さい。
不要なブレーキは一般道でも同様に気を付けましょう。
慣れたドライバーほど前車との車間距離を意識しているので、アクセルワークと追い越しで無駄なブレーキを回避しています。
とくに高速道路上では、前車のブレーキランプが点くと周囲の車は警戒し自然と減速してしまいます。
あなたの無駄なブレーキと速度を一定に保てない車が、周囲の車のブレーキを呼び渋滞が発生します。
必要のないブレーキも週末の高速道路渋滞の原因のひとつなのです。
※危険回避のブレーキは踏んでください。
あくまでも不必要なブレーキを踏まないように常に先を見据えた運転が大事です。



高速道路の走り方まとめ


- 高速道路では一定に速度を保つ
- 遅い車がいたら速やかに追い越す
- 追い越したら速やかに走行車線に戻る
- 必要のないブレーキを踏まない
この4点が高速道路上での基本走行です。
さらに付加ポイントとしては↓
- 常に先の先を見据えて危険予知運転する
- サイドミラー、ルームミラーを活用して後続及び周囲に気をつける
正直当たり前のことを紹介しただけです。
厳しいことを言うようですが、これくらいができないドライバーは高速道路なんて利用しないでください。
あなたが自分では知らないうちに他車に迷惑をかけて事故・渋滞の原因を作っているのです。
高速道路上での事故は死亡事故に発展するケースが多く知らなかったでは済まないのですし、しっかりと運転しないと自身が事故を起こす可能性も高まります。
今後は当記事で紹介した高速道路の走り方を意識して走行して頂ければ幸いです。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。



・あおり運転対策にはステッカー・ドライブレコーダーが有効です↓
ぎん丸さんの記事は経験が活かされていてどれも素晴らしいですよね。私は老舗の高速バスの運転士をしていましたが、あおられ屋の悪行により昨今は約100㎞/hの等速運転を実施する者は激減しましたよ。並走や直前に割り込んでからの減速や無駄な加速等でかき乱された挙句、気に喰わなければいい様に切り取られその場でスマートフォンで苦情や通報されてしまうからです。排気やリターダーを含めなるべくブレーキランプを点灯させない様に車間を保つ事は難しいですが、仰る通りで渋滞の抑制やあおられない為にはかなり有効的だと思います。それにしても等速の高速バスを執拗にあおったり追越すのに75~90㎞/h前後で走行するトラックには何㎞も追従するのは車両が多いのはどうしてなんでしょうか?交通心理学を知りたいです。