元トラックドライバーのぎん丸です。
トラックドライバーは本当にマナーが悪いのか?運転手の言い訳を聞いてほしいの記事でご質問を頂きました。
タイムリーなブログですので、コメントさせて貰います。
高速道路走行中に、私が右車線、トラックが左車線を走行中に私の車(普通車)がトラックを追い越している最中にトラックが右車線に車線変更してくる、という場面に稀に遭遇します。私が追い越しをしている最中なので、2台の車は横並びになっているのでトラックにそのまま車線変更されると私は潰され、トラック対普通車の衝突なので正直死んでもおかしくない事故になると思うのですが、そのようなことが稀にあります。
その度に急加速で回避していますが、毎回疑問です。「車線変更の際はミラーと目視で確認する」という教習所で習う基礎的な内容がトラックでは通用しない事情があるのでしょうか?
それとも、ここに書かれているようにトラックはスピードが出せない、時間に追われているといった事情があるので隣の車を潰しそうになっても仕方ない、とトラックドライバーの方は思っているのでしょうか?数秒待ってもらえば追い越しが終わるのにわざわざこちらを潰しに来るような車線変更をするトラックの存在が理解できず、率直な意見を頂きたいですm(__)m
要点をまとめます。
- 普通車が追い越している最中にトラックが車線変更してくるのはなぜ?
- トラックには「車線変更の際はミラーと目視で確認する」が通用しない事情があるのか?
- トラックはスピードが出せなく時間に追われているので隣の車をつぶしても仕方ないと持っているのか?
それではお答えします。
目次
普通車が追い越している最中にトラックが車線変更してくるのはなぜ?
A.混雑時にはバンバン車線変更します。
私が追い越しをしている最中なので、2台の車は横並びになっているのでトラックにそのまま車線変更されると私は潰され、トラック対普通車の衝突なので正直死んでもおかしくない事故になる。
しかしながら、質問者様のケースですとトラックに限らず横並び状態で車線変更をするのは通常考えにくいです。
トラックだからとは言えずただ単にドライバーの安全不確認でしょう。
そもそも横並びになっているのに車線変更したら衝突事故になってしまいます。
その度に急加速で回避しています。
横並びになっているのに車線変更してきたら危険回避として急加速・急ブレーキ・クラクションを鳴らすくらいしかないでしょう。
想像ですが質問者様がトラックが合図(ウインカー)を出す=車線変更と勘違いした可能性もありますので、トラックの車線変更の特徴をご紹介いたします。
道路交通法上では車線変更(進路変更)をする際は3秒前にその旨の合図(ウインカー)をしなければいけません。
ちなみに時速80㎞では3秒間で66m進みます。
とくに交通量が多い高速道路上では車線変更するスペースが少なく、トラックはあらかじめ後続車に合図(ウインカー)を出して追い越したい意思を伝えます。
車線を譲ってくれる車両を探しているのです。
合図(ウインカー)を出す=車線変更ではなくトラックは車線変更をするタイミングを伺っているのです。
上記の理由からトラックは横並びになっていても、追い越しをしたい時に合図(ウインカー)を出すケースは普通にありますので知っていて損はないでしょう。
トラックには「車線変更の際はミラーと目視で確認する」が通用しない事情があるのか?
A.そんな事情はありません。
ただし車線変更時にミラーや目視でしっかりと確認しているがゆえに、あえて強引な車線変更をするトラックドライバーがいるのも事実です。
とくに大型トラックやトレーラーは車体が大きく相手も弱気になるので少々強引な運転をするドライバーが多いです。
残念ながらプロドライバーとは言えないトラックドライバーが多い事実もご理解ください。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

トラックはスピードが出せなく時間に追われているので隣の車をつぶしても仕方ないと持っているのか?
A.そんなことはない。
質問者様はトラックでご自分が危険な目にあったからそう思うのかもしれませんが、隣りの車を潰したら自分の人生を潰すことになります。
しかし現状としてトラックドライバーは常に時間に追われています。
荷主の都合により無理な運行があり、スピードが出せないのに急がなければならない。
矛盾していますが現実です。
トラックドライバーは休憩時間を減らし制限速度ギリギリでなんとか到着時間に荷物を届けているのです。
おわりに
ご質問ありがとうございました。
当ブログにはトラックドライバーに対する否定的な意見が数多くのコメントがきます。
現状、教習所ではこうしたトラックならではの特徴を教えてはくれません。
これからも当ブログでは微力ながらトラックならではの特徴や実情を発信していきたいと思います。
※自分自身を守るという意味で「防衛運転」を心がけましょう。



※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。
こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。