日本の物流を支えるトラックドライバー達は通販を利用する人たちが爆発的に増えた現代においてなくてはならない職業です。
日々トラックドライバー達が私たちの生活に必要な物資を輸送してくれなければ生活は成り立ちません。
あなたはこんな経験をしたことはありませんか?
プロであるはずのトラックドライバーで80〜90キロ程度で延々と高速道路の真ん中の車線を走行する人がいますが迷惑ですよね。
しっかりとした教育を受けていないのでしょう。
ちゃんとした運送会社には必ずドライバーを指導する教官がいます。
トラックドライバー=プロドライバーとは限らない。
— ぎん丸@元トラックドライバー (@ginmaru96) 2019年4月28日
「高速道路でトラックが遅い速度で延々と追い越し車線を走行している」
「トラックが割り込んできた」
「トラックが合図も出さずに突然停車した」
「歩行者がいるのにトラックが止まらない」
そんな時あなたは思うはずです。
それとも
どちらかでしょう。
ちなみに、素人がトラックを運転していたらどう思いますか?
素人に毛が生えた程度のドライバーが多くのトラックを運転している事実があったとしたらどう思いますか?
当記事でトラックドライバー=プロドライバーと思い込み日々生活や運転をしていると予期せぬ災難に巻き込まれてしまう可能性があるということを認識し、自己防衛運転の意識を高めて頂きたいと思い記事にしました。
そもそもプロとは?
ウェキペディアよると「プロ」とは、本来の意味は職業上で、その分野で生計を立てていることを言う。
つまりトラックドライバー達はトラックを運転し荷物を届けることで生計を立てているので彼らは定義上ではプロなのです。
※しかし職業上で、その分野で生計を立てていることをプロというのであれば、もし素人がトラックを運転していても彼らはプロドライバーになってしまいます。
当記事は定義とか感情論とかは関係なしに私が運送業界に携わっていた経験を元での持論を記事にしています。
その点ご理解の上記事をお読みください。
トラック=プロドライバーなんて思わない事!

こんなこと言うと全国のトラックドライバー達から批判を受けそうですが事実なので申します。
トラックドライバー=プロドライバーじゃないですよ!
2017年の記事ですがカーゴニュースによるとトラックドライバーの数は約83万人。
平成28年3月31日現在国土交通省よるとの貨物自動車運送事業者数は62,176社。
さてこの83万人のトラックドライバーすべての人がトラックに乗務する上での正しい知識・運転技術・運転マナーを兼ね備えているのでしょうか?
また62,176社のすべての会社がドライバーへ正しい教育を行っていると思いますか?
答えはNOです。 断言できます。

ちなみに堅苦しい事を言うと事業者(運送会社)は
事業者において輸送の安全性を向上させるために「安全教育(指導及び監督)」を積極的に実施する必要があります。
このため、貨物自動車運送事業者(運行管理者等)は、運転者に対して継続的かつ計画的に指導及び監督を行い、貨物自動車運送事業法その他法令にもとづき運転者が遵守すべき事項に関する知識や、運行の安全を確保するために必要な知識及び技能の習得を通して、ほかの運転者の模範となるべき運転者を育成しなければなりません。
だったり
事業者(運送会社)は全運転者に対して、告示による 12項目の全項目について、年1回以上は教育・指導を実施しな
ければなりません。
①事業用自動車を運転する場合の心構え
②事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
③事業用自動車の構造上の特性
④貨物の正しい積載方法
⑤過積載の危険性
⑥危険物を運搬する場合に留意すべき事項
⑦適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況
⑧危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
⑨運転者の運転適性に応じた安全運転
⑩交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法
⑪健康管理の重要性
⑫安全性の向上を図るための装置を備える事業用自動車の適切な運転方法引用:長野県トラック協会
あくまでも書面上の問題です。実際に指導を行っている会社はごく少数です。
では現状はどうなのか?
ぎん丸が大手運送会社で配車をしていた時に庸車のドライバーにこんな質問をしました。
「一日先輩が横乗って明日からヨロシク!だよ(笑)」
1日や2日先輩社員を同乗させて社長や運行管理者がこう言います。
これマジですからね。(令和元年現在)
時代は平成を超え令和になっても、昭和初期のような運送会社がいまだに多く存在します。
ぎん丸がいた一部上場企業の運送会社ですら15年前くらいまではこんな感じでしたから・・・。
ちなみにちゃんとした運送会社にはドライバーを指導する教官がいて会社独自の試験を合格しなければ事業用トラックに乗務できません。
それでさえ試験に落ちる人はごく少数です。
そもそもトラックドライバーになるハードルを上げてしまうとただでさえ業界は運転手不足ですから日本の物流は滞ります。
ドライバー求人サイトのドラエバーでも求人がわんさかあります。
業界は人手不足なのです。
バス・タクシー業界もほぼ同様と言えるでしょう。
ドライバーを平然と乗務させる運送会社も多々あります。
したがって素人に毛が生えた程度のトラックドライバーが多いことも事実。
必ずしもトラックドライバー=プロドライバーではないので注意が必要です。
こうした知識があるだけでも防衛運転に繋がります。#トラックドライバー #運送会社
— ぎん丸@元トラックドライバー (@ginmaru96) 2019年4月28日
会社もドライバーとして雇ったわけですから運転してさっさとお金を稼いでもらわなければ困ってしまいますから。
大手ですらこんな状況なので、社員数名の中小企業ならば教育ごときに日数なんて掛けられないのです。
これで必ずしもトラックドライバー=プロドライバーでないことは容易に想像できますよね?
こんなにもまともな教育を受けていない多くの人たちが事業用トラック(緑ナンバー)まして、車両総重量20トン超えの超大型トラックを日本全国そこかしこで運転しているのですから恐怖すら憶えますね。
ちなみにこれらは事業用トラック(緑ナンバー)のドライバーのお話です。
では白ナンバーのトラックドライバーたちはどうなのか?
容易に想像できるはずです。
みなさんが思っている以上にトラックドライバーは運転技術・運転経験・運転意識が低い(教育されていない)運転手が多いことは紛れもない事実なのです。
であれば自家用車を運転している時にトラックドライバー達が乗用車を警戒するように乗用車側もトラックを警戒することは必然でしょう。
相手は「プロなんだから」と過信せず互いが意識し警戒することで事故は未然に防げるはずです。
これが防衛運転なのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。
こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。
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