トラックドライバーと一言でいえどもその仕事内容は多種多様です。
かつてぎん丸は380万円の借金を抱え、借金完済を目指して体一本で稼げる運送会社(トラックドライバー)に転職をしました。
運送会社(トラックドライバー)って言うとどんな仕事をすると思いますか?
- 宅配便
- 引越し屋さん
- 路線便
多くの人が上記を思い浮かべるでしょう。
しかしひとくくりにトラックの運転手といっても、日本には約62000社の運送会社があり事業用貨物自動車(トラック)は約138万台もあります。
当記事では15年間トラックドライバーとして働いたぎん丸の体験談と仕事内容をメリット・デメリットとともに紹介します。
※当ブログではトラックドライバー向けに多くの記事を発信しています。
こちらのまとめ記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。

目次
個人宅への配送 「宅配便」
ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便のような個人宅や会社に小さな荷物を届ける仕事です。
世間ではトラックドライバー=宅配便のイメージでしょう。
- 集配地域の道に詳しくなる
- お客さんに感謝される
- 大手運送会社のため待遇が良い
- とにかく忙しい
- 不在ばかりで精神的にやられる
- 休憩が取れない
- クレーマーが多い
- 時間に追われる
- 表札を出していない家が多いので慣れるまで大変
デメリットばかり・・・
熟練者は150個~200個くらいは簡単にさばきます。
ちなみにぎん丸は応援で宅配便をやった事がありますが、20個くらいしか運べませんでした。
知らない地域で知らないお宅を探すのはとても難しかったですね。
個人から会社規模まで 「引越し」
サカイ引越センター、アート引越センター、アリさんマークの引越社が有名です。
ぎん丸は20代の時は引っ越しの仕事をメインに頑張りました。
完全に体力勝負の仕事です。
直接お客様と触れ合う仕事なのでとてもやりがいがありました。
- お客さんの人生の門出に立ち会える
- 色々な家が見れる
- ご祝儀がもらえる
- 体力が付く
- とにかくきつい
- 体育会系が多くブラック業界
- 拘束時間が長い
- 仕事の割に給料が安い
ただ体力勝負の仕事です。
若い人限定ですね。年をとってからは身体にガタがくるので長年はキツイです。
夏場の団地の階段5Fなんてあたったらマジで吐くレベルです。
意外と楽なのは会社の引っ越し「移転作業」です。
移転作業は通路やエレベーターが広いケースが多く、作業員も多いので個人宅の引っ越し作業に比べると肉体的にも精神的にもかなり作業が楽なので年配になっても続けることができると思います。
引っ越し業者については以下の記事に詳しく書いていますので参考にしてください↓



https://ginmaru-blog.com/hikkosi-senmongyousha-ryoukin-kakuyasu/
ターミナル間を結ぶ「路線便」
宅配便や混載便のターミナル(各拠点間輸送)です。
ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便など宅配便の路線はロールボックスにあらかじめ仕分けされている荷物を運ぶだけなので楽な仕事と言えるでしょう。
西濃運輸、福山通運などの混載便、複数貨物を扱う仕事、BtoBいわゆる企業間輸送の配送荷物は不揃いの物が多く、積み込みにスキルを要します。
混載便は個人宅配よりも大口の貨物が多いです。
- 走行区間が限られているため道の心配をしなくてよい
- 宅配の路線便はマジ楽です
- 仕事の割に給料が良い
- 夜間走行が多く眠気が大敵
- ゲテモノは積み込みに時間がかかる
- スキルが付かない(宅配便限定)
何でも運べるスキルが必要 「チャーター便」
チャーター便とはいわゆる貸し切り専門トラックです。
トラック1台貸し切ることで好きな時間、好きなものをお客様の都合で運べます。
運転手として総合的なスキルを身に付ける必要があります。
一般貨物から超精密機械まで積み込み、固縛するスキルが必要で運転手として1番スキルの必要な仕事だと思います。
- 運転手としてのスキルが身に付く
- どこの運送会社に行っても通用する
- 日本全国に行ける
- 拘束時間(待機時間)が長い
- 指定時間が厳しい
- 家に帰れない
チャーター便を経験するとトラックドライバーに必要なスキルがほぼ身に付きます。
ぎん丸はチャーターメインで10数年やっていました。
数t~数十tクラスまで 「重量物運搬」


重量物輸送専門の重トレーラーの運転手から重量物を運搬、据付、設置までする運転手件作業員まで行う仕事です。
ぎん丸は補助だったのですが最高で45トンの変圧器を搬入した事があります。
特殊なトレーラーで深夜に運び据付まで一貫して行う仕事です。
- スケールの大きい仕事ができる
- 待遇が良い
- 誇れる仕事
- 走行時間等が限られている
- 拘束時間が長い
- 夜間走行が多い
- 命の危険リスクが高い
もはや運転手という枠を越えて職人の世界ですね。
重量物を専門に扱う特殊プロフェッショナル軍団「重量屋」について詳しく書いてある記事はこちらを参考にしてください↓






家庭ごみから企業ゴミまで「産業廃棄物収集運搬」
簡単にいうとゴミの収集運搬です。
産業廃棄物といえば町のゴミ収集車をイメージするかと思いますが、生ゴミから製品の廃棄品などいわゆる企業のゴミを運ぶ仕事も含みます。
企業はゴミの日だからといってゴミを出せません。
産業廃棄物として産業廃棄物収集運搬の許可を持っている業者に運んでもらいます。
- 積み荷に気を使うことがない(ゴミだから)
- スキルはとくに必要ない
- 「きつい、臭い、気持ち悪い」の3K
- 同業者に輩が多い
- 何でもあり(過積載等が多い)
国内便から国際便まで「海上コンテナ輸送」


海コン=海上コンテナ
貨物を積載する大型の箱で海上、陸上での輸送用につくられ、大きな衝撃や振動に耐えられるように国際規格にとって製造されたコンテナです。
船で国内や国外の港まで輸送して、荷主や届け先までは陸送での輸送となります。
輸送する荷物は主に輸出入で国外・国内向けとなっています。
陸送は主にトラックでの輸送となり本記事のテーマである海コンドライバーにより運ばれます。
- 荷物破損の責任がない
- 運転さえできればいい
- 港湾ルールを覚えるのが大変
- 拘束時間(待機時間)が長い
- 運転手としてのスキルが身に付かない
- 港湾内は輩が多い



おわりに


以上7つの仕事を経験しましたが、ひと口で運送会社と言っても様々な仕事があります。
私自身は自分の運んでいる荷物がみなさんの生活に直結することが実感できるため、やりがいはありました。
最近では東日本大地震の時に救援物資を運びました。
被災地の方々にとても喜ばれたのが1番の思い出です。
体力的にはとてもつらかったですが、やればやるだけ稼げたので借金を返済するには手っ取り早かったのです(今は稼げない)。
※昨今のコンプライアンス重視を進めた会社が多くなり昔と違って今は稼げなくなりましたね。
当記事が参考になったら幸いです。
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※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。
こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。