こんにちは元トラッカーのぎん丸です。
ぎん丸はトラックドライバー時代から、知り合いの特殊輸送のプロフェッショナル重量屋でアルバイトをしていていました。
トラックドライバーを辞めた今でも、月に数日知り合いの重量屋でアルバイトをしています。
知り合いの重量屋の作業員達はとても作業のレベルが高いです。
そして何より玉掛合図がとってもカッコイイ!
経験者の方に聞きます。
玉掛合図の仕方(方法)って人・現場・状況によってそれぞれ違いませんか?
※あなたやあなたの周りの人は、よく建築現場や玉掛技能講習や小型移動式クレーン技能講習の教本で見るこんな合図の仕方で「玉掛合図」してますか?↓
当記事では私の知り合いの重量屋がやっている、カッコイイ玉掛け合図の方法を現場目線で、リアリティにお伝えします。
※あくまでも玉掛け合図方法の一例として参考にしてください。
目次
玉掛け合図は手と笛でやるべし!

玉掛け合図は手の動作だけだと、どうしてもクレーンのオペさんや周りの作業員に伝わりずらいですしミスも起こりやすいです。
笛を吹くことにより、大きな重量物・狭い場所・複数人数での玉掛け作業時はクレーンのオペレーターだけでなく、周囲の作業員にも巻くのか下げるのかなど、明確に伝えられます。
何より作業員以外の第三者から見ていて、安心できるし格好よく見えます(これ大事)
ちょい巻き上げ

小指で巻く動作
- 吊り具を張るまで~地切り
- ちょっと巻きたい
- 微調整
笛合図
ピッ(微動の意味) ピッピ ピッピ と短く
巻き上げ

人差し指で巻く動作
- ワイヤーを張るまで
- 地切り後
笛合図
ピッピ ピッピ
ちょい下げ

小指で下げる動作
- 着地寸前~着地
- 微調整
笛合図
ピッ(微動) ピーピーピッ ピーピーピッ
巻き下げ

手のひらで下げる動作
- 着地寸前まで
- 着地後
笛合図
ピーピーピッ ピーピーピッ
ジブ(親)起こし

親指を起こす動作
- ジブ(親)を起こしたいとき
笛合図
ピッ ピッ
ジブ(親)倒し

親指を倒す動作
- ジブ(親)を倒したいとき
笛合図
ピッ ピッ
ストップ(止まれ)・呼び出し

手のひらを見せる
- 呼び出し
- 位置の指示(指差しも有り)
- すべての動作においてのストップ
- オペさんに対してちょっと待ってねのサイン
笛合図
ピー
2・ストップ(止まれ)

手を強く握る動作
- すべての動作においてストップ(パーと意味合いは同じ)
笛合図
ピー
ストップの合図はぎん丸的にはパーよりもグーの方がカッコ良いと思います。
笛で玉掛け合図をするメリット・デメリット

- 眼だけでなく音で判断できる
- 周囲がうるさくても音で作業員に伝わる
- 笛で合図してるとできる奴に見える
- 閑静な住宅街ではクレームの原因になる
- 笛がへたくそだと素人に見られる
笛を吹くときは恥を捨てるべし!

初心者にありがちなミス・・・それは笛を吹くことに照れが出て中途半端な音になってしまう事です。
音痴な音を吹くと周囲に自分は素人と言っているものです。
笛を吹くときは恥や失敗を恐れずに!
クレーンの玉掛け合図はどこまでやるの?

状況にもよりますが、玉掛け合図者は基本的に7つの合図をメインに行います。
- 呼び出し
- 位置の指示
- 巻き上げ
- 巻き下げ
- ジブ(親)起こし
- ジブ(親)倒し
- 旋回
以上がメインの合図になります。(転倒、急停止、作業終了は除きます)
ジブの伸縮は基本的には合図しない

熟練者ならわかると思いますが、朝の打ち合わせでクレーンオペレーターに荷取りから荷下ろしまでの位置や作業半径を説明した後に、ジブの伸縮をなるべくしないようにオペレーターが自分である程度の位置にクレーンをセットします。
したがって玉掛け合図者がジブの収縮を合図するケースは基本的にありません。
※クレーンのオペレーターの位置から見えない場所(無線での合図)の際には合図しましょう。
玉掛け合図はクレーンのオペさんの気持ちになって

よく見かける、手の動きがわかりずらい例として
- 巻くのか、止まれなのかわかりずらい
- 起こしなのか、倒しなのかわかりずらい
- どこに来て欲しいのか明確に指示しない
玉掛け合図者に最も重要なのはクレーンオペと周辺の作業員に明確に合図をすることです。
ちなみに現場では、クレーンのオペさんはどちらかというと立場が低い側で、文句は言いませんが、実際は状況を自分で読んで操作している場合が多いのです。(知り合いのオペ談)
クレーンへの玉掛け合図のポイントは、自分自身がクレーンのオペレーターのなったつもりで合図をすることです。
手だけの合図では見ずらい場合、わかりずらい場合に笛を吹くことによりクレーンオペレーターに音で明確に合図を伝えられ誤合図を防ぐ効果があります。
初心者は笛と手での複合合図を覚えるべし!
知り合いの重量屋さんは、手と笛の合図がとてもリズミカルで自信に満ち溢れているので、とにかく見ていてかっこいいし安心できます。
そして彼らの玉掛け合図のルールは手と笛との複合合図です。
玉掛け初心者は笛と手での複合合図を自信をもってできるようになりましょう。
おわりに
ぎん丸が見てきたプロフェッショナル達の共通点は、必ずクレーン玉掛け時・車両の誘導時・フォークリフト合図など危険かつ声が通りにくい現場で、彼らは必ず笛と手の複合合図を行っていました。
笛を吹いてくれると周囲の作業員に今何したいのか、今何しているのかが明確に伝わります。
複合合図こそが安全作業で無事故につながってくるのです。
重量屋ならず玉掛け有資格者のみなさんにはぜひ笛を使っての合図をおすすめします。
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