車を運転する全ての人があおり運転を絶対にしていけないのは当たり前の話ですが、当記事ではあえて事業用車両で公道を使用してお金を稼ぐ人。
すなわち「プロ」
トラックドライバーに焦点を当て個人的見解を記事にしてみたいと思います。
記憶に新しい東名高速あおり運転事件。
平成29年6月東名高速道路大井松田IC付近の走行車線で、夫婦二人があおり運転をしてきた車に停止させられたあげく、無理矢理引きづり出され口論になっていた後、後続のトラックに轢かれて死亡した。
この事件をきっかけに、いわゆる「あおり運転」に対する法整備も行われ、世間の目はあおり運転に対して、よりいっそう厳しくなりました。
その影響から「車間距離不保持」の摘発件数が、昨年の2018年度は前年の6,139件から倍増して1,1793件となりました。
そんな危険運転から身を守るすべとして、今やあおり運転防止のためにドライブレコーダー装着車は激増しています。
さらにあおり運転をされたり、している車を見つけるとツイッターなどのSNS上に動画公開する人も激増しています。
あおり運転はSNSでインターネット上に公開されると瞬く間に日本中に拡散されてしまいます。
そしてドラレコの普及で今まで世に出回らなかったあおり運転の実態が明るみになってきました。
あおり運転です…。
逃げ切れません…。 pic.twitter.com/2YnDuyfiOt
私が被害に遭ったわけではありませんが、あおり運転はやめましょう!!#あおり運転 #煽り運転 #幅寄せ#危険な運転 pic.twitter.com/I2r5QcP9F8
この車種がしりたいです、#車好きRT
あおり運転されました。
追い越し禁止車線を
すごい勢いで抜いて
コンビニに行きました。ナンバーは7020です。
ひらがなが覚えていません。 pic.twitter.com/6Z4vXq39ep
ご覧の通り、ツイッター内で「あおり運転」で検索すると物凄い数がヒットします。
上記で紹介したのはごくごく一部で、車のナンバーや運転手の顔がモザイクなしで当たり前に晒されまくっています。
そんな「あおり運転動画」は瞬く間に何千、何万、何十万と再生、リツイートされ破竹の勢いで世に広まります。
おまけに当該ツイート主にはマスメディアがTVで紹介したいと群がりお祭り騒ぎになっています。
あなた個人が対象であるのならばその影響は限定的です。
しかし会社の看板を背負って顧客の荷物を対価を得て輸送する、トラックドライバーでは話は別です。
なぜならその影響は会社、荷主に多大な被害を与える可能性が極めて高いからです。
結論から言います。

トラックドライバーがあおり運転をすると、ドライブレコーダー・スマホ上で録画され映像をインターネット上に晒され大炎上します。
そして最悪は荷主を失い、運送会社そのものが倒産します。
当記事では「トラックドライバーはあおり運転をするな!」と声を大にしてぎん丸は警告します。
トラックドライバーは見られていることを意識せよ

過去記事でも紹介しましたが、残念ながら世間一般から見るトラックドライバーへの偏見や風当たりは根強く、あなたたちは常に周囲から見られています。
「そもそもあおり運転される奴が悪い!」
「あおり運転される側に理由がある!」
ぎん丸自身もその点は重々承知していますし、自身もそう思います。
しかしながら、それらがあおり運転をしても良い理由にはなりません。
社会問題化しているあおり運転は多くの興味を誘い、多数の再生回数を稼ぎ、リツイートされSNS(ツイッター)で格好のネタになります。
ちなみにぎん丸自身も先日トラックのあおり運転を目撃しました。
※神奈川県内の首都高速道路狩場線を走行中にあおり運転に遭遇しました。
状況は以下の通り↓
- 左車線が開いているのに右車線を延々と走行し続ける乗用車。
- 乗用車の速度は60㎞~80㎞のアコーディオン運転。(最高速度60㎞)
- 後続の大型トラックは抜くに抜けず、見るからにイライラ。
- 乗用車が左に車線変更する気配はなく後続が詰まり始める。(後方を見ていない)
- 大型トラックは左から追い越しを試みるがスピードアップされ追い越しできず
- 2~3㎞ほどそんな状態が続いた結果、ついに大型トラックの運転手がキレる
- 激しい蛇行運転とクラクションであおり運転し始める
- さすがに気づいた乗用車は左車線へ(気づくの遅すぎ)
- 抜き側に大型トラックはガッツリ幅寄せ、進路妨害
- 幅寄せ、進路妨害された乗用車は急ブレーキ
後続車からは見るに堪えないほどの大型トラックのあおり運転でした。
ちなみにあおり運転をしていた大型トラックには、社名と運転手名がバッチリと記載されていました。
名の知れていない小さな運送会社でしたけども、大手運送会社であれば本社クレームレベルでしょう。
ちなみに大型トラックに追走していた私のドラレコにはバッチリ映像が残っています。
もし私がこのトラックのあおり運転映像をツイッターで投稿したら、間違いなく大炎上しマスメディアも動画をTVで放送したいとすり寄ってくるでしょう。
そして大型トラックの運送会社とドライバーはネット上で瞬く間に拡散され、間違いなく運転手並びに運送会社は公開処刑となるでしょう。
動画公開はやめておきます。
それくらい激しいあおり運転でした。
状況を知らない後続の一般車から見たらきっとこう思うことでしょう。
「だからトラックの運ちゃんは・・・」
「動画撮影してネットに晒してやろうぜ!」
結局、何が言いたいのかと言うと
「見られていることを常に意識して!」
SNS(ツイッター)をなめてはいけない

つい先日トラックのあおり運転動画が社名モザイクなしでツイッター上に投稿され、大炎上していました。
リツイートは1万件を超え動画再生回数は50万再生を超え匿名掲示板にはスレッドが乱立。
さらには当該運送会社の住所、電話番号が拡散されトラック協会や運輸局に通報すべきとこれまた大炎上。
関西地方の高速道路での出来事です。
動画だけでは事の発端はわかりませんでしたが、大型トラックによる進路妨害と幅寄せが数多く見受けられました。
私もその動画について持論を述べたところ、いいねは500を超え250件リツイートされました。
2日間スマホが通知でブルブルしてました。
「ツイッターの拡散力半端ないです」
あくまでも憶測ですが、ツイッターで晒された運送会社にはクレームの電話の嵐、運輸局、トラック協会にもクレームが相当数掛かってきてるかと思います。
コメントを見ると荷主を知っているから連絡するとまで。
「そんなことされたら客を失い、小さな運送会社なら最悪潰れますよ・・・」
そして当該ドライバーは失職するでしょう。
トラックドライバーのみなさん、SNSの拡散力は本当に恐ろしいですよ。
どんなに頭に来ても耐えるべし!

トラックドライバーはどんなに頭が来ても絶対にあおり運転をしてはいけません。
公道を走行していると頭にくることが山ほどあります。
- 車間距離が少ないのに割り込んでくる乗用車
- 割り込んできた上に路駐する乗用車
- 高速道路上で謎ブレーキ連発のサンデードライバー
- 高速道路上で速度を保てない乗用車
- ずーっと右車線をチンタラは走るサンデードライバー
- ウインカーすら出さない乗用車
「腹が立ちますよね」
「あおりたくなりますよね」
「気持ちは痛いほどわかります・・・」
だけどそれを理由にあおり運転をしてはいけません!
あなたのあおり運転をドラレコやスマホで撮影されSNSで晒されたら、あなたどころか勤務する運送会社にまで多大な被害を与え、荷主にも飛び火し最悪は会社が倒産します。
いかなる理由があろうとも、あおり運転をしたら負けなのです。
トラックドライバーは常に周囲から見られています。
あなたはプロです。
バスの運転手があおり運転している所を見たことありますか?
ないですよね。
- クラクションを鳴らす
- 幅寄せ
- 進路妨害
バスの運転手とトラックの運転手の運転技術は差ほど変わらないと思います。
ただし、バスの運転手の方が「常に周りから見られている意識」すなわち「プロ意識」がトラックの運転手と比べて圧倒的に上です。
「いいえ。乗客を乗せていない回送時もそうです」
「プロ意識」があるならどんなに頭が来ても感情よりも理性が勝って、あおり運転なんて絶対にしないはずです。
まとめ

要点を簡潔にまとめます。
- あおり運転は社会問題となっている
- トラックは常に周りから見られている
- あおり運転はSNSのネタになる
- SNS(ツイッター)の拡散力はハンパない
- ネットに晒されると会社や荷主に迷惑がかかる
- どんなに頭に来てもあおり運転をしたら負け
- 自分の感情を抑えきれない人は運転しないほうが良い
おわりに

「そもそも一時の感情で自分を制御できず、あおり運転という危険運転行為をしてしまう人は車を運転してはダメだよね・・・」
もう一度言いますが、あおり運転をしたらドラレコやスマホで撮影された動画をSNSで晒され、あなたどころか勤務する運送会社、荷主にまで多大な被害を与え、最悪は倒産します。
あおり運転をしたら負けなのです。
プロであるトラックドライバーは絶対にあおり運転をしてはいけません。
いかなる理由があろうとも。
それができないならトラックドライバーなんて辞めるべきです。
運送会社も改めてSNSの恐ろしさを運転手に教育するべきです。
「長年かけて積み上げてきた信用が、一人の愚かなドライバーのせいで一瞬でなくなりますよ。」
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。
こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。