運送業界

「デジタコ」で監視される!?トラックの運転手は機械的に制御する時代に

あなたの運送会社のトラックにはデジタコはついていますか?

とうとうトラックの運転手は機械的に制御・監視される時代となりました。

しかしまだまだ序の口です。

デジタコはこれからの近い将来確実にIoT(internet of Things)の進化と共に良い意味でも悪い意味でもさらにドライバーを制御・監視していくシステムとなるでしょう。

昔からのトラックの運転手に言わせれば↓

「デジタコなんて付いてたらまともに仕事なんてできやしないよ!」

そんなこと言っていると確実に時代に取り残されます。

ひと昔前は今みたいにデジタコなんてないし速度抑制装置もなくスピードも出し放題・連続運転も関係なし。

驚く事に水筒に焼酎を入れて飲みながらトラックを運転しているドライバーもいたのです。

法令なんてまったく無視の時代でした。

そして良くいえば走れば走るほどトラックの運転手は稼げる時代でした。

会社も世間も今みたいにやれ法令順守だ!なんてうるさくなかったのです。

しかし昨今のトラック事故の増加。

SNS・ドライブレコーダーの普及で、トラックドライバーのあおり運転などの動画をインターネットで公開されたりして世間の風当たりも運送会社に対して強くなってきました。

会社側もドライバーへの安全講習や添乗指導を行う、マナー向上には成果が出ず会社は頭を抱えていました。

何とかして時代の変化に運送会社も対応し対策を練ってきましたがトラックの運転手の指導には限界が見えてきました。

そんな矢先、言い方は悪いですがドライバー達を機械で監視・運転を数値化し半強制的に行動を押さえつける装置が普及し始めました。

その名はデジタコ。

ぎん丸の15年間でのトラッカー生活の中で1番の衝撃を与えたのは会社がデジタコを導入した事です。

 

※当ブログではトラックドライバー向けに多くの記事を発信しています。

こちらのまとめ記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。

トラックドライバー達へ送る参考書さて当記事ではトラックドライバー達に送る参考書と銘打って、今までに反響の多かった記事をまとめて紹介します。 これらの記事にはぎん丸がトラックドライバー時代に「経験・体験」した事を惜しみなく紹介していますので参考にして頂ければ幸いです。 これからトラックドライバーになろうと思っている人には全記事必読かと思います。...

トラックの運転手を制御する「デジタコ」

  • 簡単に言うとドライバーの運転を機械が管理・採点するシステムです。

トラックの後方部によくデジタコ搭載車なんて書いてあるステッカーを見たことありませんか?

 

デジタコ(デジタルタコグラフ)とは、運行記録計の一種で車両の運行にかかる速度・時間等を自動的にメモリーカード等に記録する装置です。

事務所の読み取り装置でメモリーカード等を解析することでドライバーが法定速度、休憩時間などを遵守しているかを容易に確認でき、事故防止等の安全管理に用いることができます。

運行記録計には、運行データをメモリーカード等に記録するデジタル式と、記録紙(チャート紙)に針で軌跡をつけて記録するアナログ式があり、デジタル式の方が記録紙を目視で読み取るアナログ式に比べて解析作業が素早く、かつ、正確に処理することが可能です。

※アナログ式運行記録計は車の走行距離、時間、速度を円形のチャート紙に針で軌跡をつけて記録し、データは運行管理者の目で解析されます。

引用:国土交通省より

GPS機能も搭載でどこで何をしているのかが一目瞭然となります。

まったくサボれません(笑)

ドライバーの運転を各項目で数値化し採点するため乱暴な運転ができなくなります。

乱暴な運転をすると点数が悪なり上司・荷主・運行管理者に叱られ最悪は乗務停止となりやがては給料・昇進にも影響が出ます。

嫌でも安全運転をせざるを得なくするドライバーを悩ませる機械です。

デジタコといっても各種各メーカーによっても様々ですが、今回はぎん丸が実体験した2機種に絞り紹介させて頂きます。

トラックに搭載されているデジタコの種類

まず最初に紹介するのは富士通のデジタコ。

このメモリーカードに記録を保存するタイプは古いタイプであり、ぎん丸が会社を辞める頃はスマホ連携ドラレコ連携型の最新デジタコに変わってました。

デジタコ旧式(富士通)

富士通

【MBCD/communicationsⅡ】

このデジタコの特徴は、ETCやハンディーターミナルなどの機器と連携したシステムの構築が可能なところだ。

顧客データーや配送予定データを利用したアプリケーションの構築もできるので、個人個人に合ったカスタマイズができそうだ。

また、データの記録には非接触式のメモリーカードを使用しており、およそ7日分のデータを記録できるようだ。

引用:中古トラック買いたい

運転5項目100点満点からの減点方式

  1. 急加速
  2. 急ブレーキ
  3. 速度超過
  4. 長時間運転
  5. アイドリング時間

たしか1.3点づつの減点だったような。

メモリーカードの入り口のフタを開けっ放しで運転すると全ての項目が減点されなくなる裏ワザが発見され、ぎん丸がいた会社ではほとんど意味をなしていませんでした(笑)

さらにはエンジン掛け続けていると長時間アイドリングとして減点の対象になってしまい0点になってしまうデジタコです。

真夏・真冬・保冷車は毎回0点でした・・・欠落機械!?(笑)

設定方法はあったのかもしれませんがぎん丸の会社は対策もせず。

こちらもメモリーカードのフタを開けっぱなしにしておく事で回避できました。

データテック製デジタコ

データテック製デジタコ。

最新型のデジタコです。

これはすごいの一言!

開発された会社の方々素晴らしいです。

ぎん丸含め当時の社員達はデータテック製デジタコを導入られて以来、運転に関する考えと運転が180°変わりました。

  • 正確に言うと運転を変えざるを得ない状況になりました

データテック製デジタコは運転中における映像と音声を常に記録できます。

常時で映像と音声を記録するによって、踏み込んだ指導や映像活用が可能となります。

常時記録とは?

  • 一般にドライブレコーダーは、加速度センサーやトリガーボタンにより特定のタイミングで映像等を記録する「イベント記録型」、または、常に映像等を記録し続ける「常時記録型」に分別されます。
  • 今回の機能追加によりイベント記録型に加え、常時で最大2カメラの映像と音声(マイク別売)を記録できるため、軽微な接触事故における運転状況を確認したり、日常の安全確認の様子を映像化して運転指導に活用するといった使い方ができるようになります。

運用上のメリット

  • 常時記録の映像等も含めて1枚の運行カード内に設けた専用領域に記録される(図2参照) ため、運転者が複数枚のカードを持ち運ぶことや、管理をおこなう必要はありません。
  • 基本的な運用方法は今までの車載器と変わりなく、万一の際など、必要に応じたタイミングで 常時記録のデーターを見る運用ができるようになります。
  • 常時で記録される映像等は専用ソフトから運行カード内のデーターを直接呼び出して見る ため、PC側のデーター容量を気にする必要はありません。
  •  オプションソフトの利用により、映像等の部分抜出しやAVI変換、モザイク処理ができます。
  • バックギヤに入れた時の映像等も記録し、敷地内等での自損事故軽減に寄与できます。

引用:()データテック 

ぎん丸が会社を辞める前に導入されました。

現在はこちらが主流へと変わってきています

データテック最新型デジタコの機能

デジタコとスマホの連携で日報が完結

デジタコ・ドラレコ・スマホがすべて連動しあらゆるデータが日報として出せます。

業務の効率化に最適ですね。

データテック製デジタコは運転5項目

デジタコ内部にジャイロセンサー(振り子)や加速センサーが搭載されていて内部の振り子の振れ具合で以下5項目を測定する。

100点満点からの減点方式で各項目20点となっています。

スムーズ

  • 発進、加速のスムーズさを測定。
  • 適正回転数でギアチェンジできてるかなど燃費に関わる事もがわかる。

ブレーキ

  • 走行時のブレーキ操作を測定。
  • 急激に速度が落ちると減点対象になる。

停止

  • 停止時に滑らかなブレーキ操作ができていかるかを測定。
  • カックン停止は減点対象。

右左折

  • 右左折時の速度を測定。
  • 右左折の基本は徐行、速度を落とさないまま右左折してないかがわかる。

ハンドル操作

  • 右左折時、カーブ時、車線変更時のハンドリング操作の滑らかさを測定。
  • 急ハンドルをしていないかがわかる。

以上5項目が採点されます。

非常にシビアに測定されているためなかなか100点は出ません。

ぎん丸がいた会社では点数が悪ければ査定に響くし、添乗指導の対象になるのでそりゃぁもうみんな必死でしたよ(笑)

【悲報】タクシー業界がライドシェアに潰されオワコン間近!?で紹介したようにタクシーにこそデータテック製のデジタコを搭載するべきです。

彼らの運転技術・運転マナーは強制的に押さえつけなければ解決しません。

ドライブレコーダーとの連携

急ハンドル、急ブレーキなど極端に強い挙動を測定した時はドラレコの映像も同時に録画され保存されます。

日報には危険挙動と記載されます。

ぎん丸がいた会社では危険挙動出ると映像を確認されて場合によっては添乗指導を受け今後の対策文を書かされる事も・・・(涙)

自動的にSDカードへデータ転送

運行データは常に車載器のSDカードへ転送され蓄積されています。

SDカードをPCに読み込む事でいつでも過去のデータを振り返る事ができます。

デジタコ内にGPS搭載

PCの地図上で自車のアイコンが表示され会社側からどこに居るのかすぐにわかります。

運行管理者は即座に自車の位置を把握できるため変化に迅速に対応できる。

走行距離、燃費の管理

自動で記録し記載されます。

長時間運転の知らせ

連続運転が2時間30分を超えると30分おきに音声で知らせてくれます。

連続運転(430ルール)を超えないようにサポートしてくれます。

運送会社がデジタコを導入するメリット、デメリット

  • ドライバーの運転の癖をデータとして分析できる
  • 事故事例の映像と音声をデータとして分析できる
  • PC上で自車の状況を瞬時に把握できる
  • 日報管理等の業務を短縮できる
  • ドライバーの安全意識が高まる事で事故・クレームが減る
  • デジタコ導入費用がかかる
  • 常にカメラで監視されているため、ドライバーのストレスがたまる
  • ドライバーがデジタコに対して文句(不満)ばかり言う
  • 危険挙動・減点を恐れて急ブレーキが踏めなくなる

まとめ

  • スマホとデジタコが連携できる
  • ドライバーの運転を採点できる
  • GPS搭載でPC上で現在地点の管理可能
  • 連続運転・事故多発地点の音声で注意喚起
  • 荷積み、荷降し、待機、休憩などスマホで入力が可能。
  • 荷物の詳細入力も可能(名前、数、重量)
  • 燃費・車両情報・走行距離等の管理可能
  • PCにスマホからデータ転送後、日報出力

これで自動運転が可能になったら冗談抜きにトラックドライバーは必要なってしまう・・・

テクノロジーの進化により少なくとも今よりは確実に人では必要なくなるでしょう。

事実、運送業に身近な倉庫業では【千葉物流倉庫火災】放火事件から考える倉庫業自動化への未来で紹介したように近い将来2~3年で急速に普及してくるでしょう。

おわりに

デジタコは昨今、運送会社の経営者側の悩みの種である事故・クレーム対策に多大なる成果を生み出しました。

実際にデジタコが導入された事でかなりの事故・クレームが減ったというデータがでています。

そしてドライバー自身の安全意識の向上に貢献しています。

ドライバーはデジタコが装着されているために無謀な運転ができなくなり半強制的に荒い運転をできないように押さえつけられます(笑)

デジタコは運送業界の革命とも言える程の装置です。

しかし現状では最新型デジタコの普及は大手などの一部にとどまり中小企業には搭載されていません。

ぎん丸は緑ナンバーの車両はすべてデジタコの装着を義務化するべきだと思います。

はっきり言ってアナログ式タコグラフなんてほぼ意味なしですよ。

何の対策にもなりません。

運行記録計(タコグラフ)の装着義務付け対象拡大について

平成26年12月1日に「貨物自動車運送事業輸送安全規則(国土交通省令)」が改正・公布され、従来から運行記録計(タコグラフ)の装着が義務付けられていた車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上の事業用トラックに加え、車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラックについても、運行記録計(タコグラフ)の装着が義務付けされました。

対象となる現在使用中の車両にも、平成29年3月31日までに運行記録計(アナログ式運行記録計またはデジタル式運行記録計)を装着する必要があります。

引用:全日本トラック協会より

メーカーの方々これからもより良いデジタコの開発を期待してます。

 

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※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。

こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。

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