運送業界

借金返済=トラック運転手の時代は昔で終わっている

私の経験上、借金地獄に陥りトラックドライバーに転職してくる人は多いです。

事実、私自身も20才で借金380万円を抱え、返済のために運送業界に転職した経験があります。

一昔前にこんな言葉がありました。

「借金抱えたら佐川で働け!」

あくまで一例ですが、昔は佐川急便で一月休みなしでがむしゃらに働けば月収100万円が容易に稼げた時代でした。

朝から晩まで荷物を配りまくる!

1個配達で150円。200個配達すれば日当30000円!

他の運送会社も同様にやればやるだけトラックの運転手は稼げたのです。

昔は・・・

しかしそんな話は過去の話。

今じゃ佐川急便はホワイト中のホワイト企業になってしまい、月収100万円なんて不可能な夢のまた夢の数値となってしまったのです。

結論から言うと

借金返済→トラック運転手の時代はとっくに終わっています

ぎん丸
ぎん丸
「トラック運転手は稼げません」

もはやトラック運転手は稼げないので

借金返済=トラック運転手×

たしかに借金返済=トラック運転手の方程式が成り立っていた時代が合ったのは事実ですが、現代ではこの方程式は成り立ちません。

その理由を運送業界を15年間経験した私の経験談ともにお伝えします。

当記事が借金返済のためにトラック運転手へ転職を考えている人が考えを改めるきっかけとなれば幸いです。

トラック運転手は稼げない

良くも悪くも運送業界なんては法律やしがらみなんて関係ない何でもありの業界でした。

体一つで稼げました。

の話です。

佐川急便に限らず日通、ヤマトその他運送会社で休みなしでとにかく働き運びまくれば月収100万円なんて割と簡単に稼げた時代があったのです。

の話です。

現代では月収100万円どころか月収50万円を稼ぐトラックドライバーすらごく少数でしょう。

長距離ドライバーだとしても・・・

ぎん丸
ぎん丸
「トラック運転手は稼げません」

法令順守の波が運送業界へ押し寄せる

昔は学歴不問・前科持ち・多重債務者でも月収100万円が容易に稼げた運送業界ですが、なぜ月収50万円すら稼げなくなってしまったのでしょうか。

トラック運転手が稼げなくなった最大の理由はこちらです↓

  • 法令遵守
  • コンプライアンス

運賃が安いだの他にも理由はありますが、業界全体が法令順守に厳しくなったことがトラック運転手が稼げなくなった最大の原因でしょう。

運送業界には程遠かった法律の縛りがここ数年で特に厳しくなってきた印象があります。

  • 法定速度の順守(リミッター装着)
  • 連続運転の順守
  • 拘束時間の順守

この3点の法令順守強化によってトラック運転手は圧倒的に稼げなくなりました。

働きたくても働けなくなったのですから・・・

歩合給で稼ぐトラック運転手が法令順守によりがむしゃらに働けなくなったのです。

トラック運転手の給料体系

法令順守によりトラック運転手が稼げなくなった理由をもう少し詳しくお話します。

そもそもトラック運転手の給料体系は例外を除き歩合制みなし残業代制が多くを占めてす。

ちなみにごく一部の大手などは月給制です。

歩合制

歩合は運賃(売上)走行距離により決められます。

運賃の3~4割が運転手の手取りとなるケースが多いです。

【例 1 長距離ドライバー】

1運行 運賃40000円→歩合12000円

1日2~3運行で20000円~30000円

【例 2 宅配便】

1個 配達150円 集荷200円

1日 配達集配200件で30000円~40000円

上記は稼げた時代の1例です。

ちなみに給料の大半を歩合が占めるため、基本給が数万円なんて運送会社はゴロゴロしています。

基本給が反映されるボーナスなんて想像つきますね。

昔は寝ずにがむしゃらに働けば働くほど歩合給が増えたのでトラック運転手は稼げたのです。

法令順守により働きたくても働けなくなったトラック運転手は、歩合を上乗せできずに今では全く稼げません

だって基本給は激安ですから・・・

みなし残業制

残業がある事を前提に一定額を固定給に足した給料制度です。

地場(近辺)・工場間横持・路線便等のある程度残業が予測できる固定仕事はみなし残業制度を採用している運送会社が多いでしょう。

みなし残業制度は固定給のようなもので毎月の給料の増減が少なく一見メリットのような気がしますが、実情は薄給で明細が曖昧で辞めていくドライバーが多いのが現状です。

私がトラックドライバー時代だったころの庸車さんの会社はみなし残業制度の運送会社が多く、10tトラックのドライバーですら毎月の給料総支給が28万円程度の薄給はザラでした。

運送会社によっては経験年数、年齢間関係なく一律の給与体系の運送会社も少なくありません。

まったく割に合いませんよね。

長距離ドライバーも稼げない

一昔は月収70万円~100万円程度稼げた長距離ドライバーも今では稼げません

理由は上記で説明した通りで長距離ドライバーの給料体系は歩合制が多いためです。

夜通し休まずに運びたくても法定速度・連続運転・拘束時間を遵守するようになった現代では輸送距離や1運行がどうしても伸びません。

当然売り上げも上がらないので歩合が増えず給料に反映もされません。

むしろ待機時間、休憩時間が増えた分浪費が増えることが多く、今では長距離ドライバーで稼ぎ借金返済どころか支出が多くなり借金が増える人もいます。

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トラック運転手で借金返済なんて流行らない

借金返済のためトラック運転手になり稼ごうなんて話は10数年前に終わっています

むしろ現代のトラック運転手の平均年収は大型ドライバーですら450万円程度と低い水準となっています。

大手企業に勤めていた私でさえ年収は600万円程度でした。かなり良いほうだと思います。

こんな話を聞いてでもトラック運転手になりたいのなら、優良運送会社が求人広告を多数出しているでドラエバーで職を探すことをおすすめします。

ちなみに借金地獄に陥りトラック運転手で借金を返済しようとしているあなたは、転職を考える前に借金減額診断をして現在の借金が減額できるかシュミレーションをしてから、今後を考えるのが利口と言えます。

昔と違って借金返済のためにがむしゃらに働かなくても法律により借金を解決できる時代になりました。

借金減額診断開始

ぎん丸
ぎん丸
「何度も言いますが、トラック運転手は稼げません」
借金で「人生終わった…」立ち直った私が伝えたいことあなたの人生はまだ終わってません。当記事では管理人が20歳にしてサラ金から380万円の借金を背負い自力で返済した実績から借金の返済方法・解決方法まで紹介し、俺の人生はまだ終わっていない。まだやり直せる!明日から頑張ろう!と思える内容となっています。...
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