運送業界

【自動運転】トラック・バスのドライバーは職が奪われてしまうのか⁉

トラック・バスドライバーの仕事は自動運転により仕事が奪われてしまうのか?

本日の日経新聞に興味深い記事が載っていました。

・日通、自動トラック実用化へ「レベル4」相当実験

日本通運は商用車世界大手のボルボ(スウェーデン)傘下のUDトラックスと組み、8月から限られた区域を無人で走るトラックの実用化に向けた実証実験に乗り出す。

トラックの運転手不足は深刻で物流のネックになっている。

少子高齢化が進む中、物流網やサービスの質を維持していくには無人運転の実現と普及がカギを握る。

実験は北海道で始め、農作物の輸送ルートをつくる。今回は5段階ある自動運転のレベルのうち限られた区域を無人で走る「レベル4」に相当する。

トラックを使うレベル4の実証実験は国内初

ボルボはトラックの自動運転技術で商用車首位の独ダイムラーと並んで先行しており、アジアで初めて実証をする。

トラック運転手を含む自動車運転職の5月の有効求人倍率は2.86倍で、全職種の1.35倍を大きく上回る。米ボストン・コンサルティング・グループは、国内では2027年には高齢化による大量退職などで24万人が不足すると試算する。

引用:日経新聞

日本通運といえば国内総合物流最大手であることを以前の記事でも紹介しました。

運送業界のトラックドライバー不足が今後もさらに深刻化し2027年には24万人が不足すると予想されています。

そんな運転手不足の将来に向けて着々と自動運転の波が寄せてきて国内最大手がついに動き出しました。

当記事ではあらためて運送業界の今後の未来について考えてみたいと思います。

自動運転レベル4とは

自動運転レベル4(高度運転自動化)の口語的定義は「運転自動化システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において持続的に実行。

作動継続が困難な場合、利用者が介入の要求に応答することは期待されない」とされている。

わかりやすく言い換えれば、一定の路線や自動車専用道路、空港の敷地内など、限定された領域においてドライバーを必要としない自動運転が可能となるのがレベル4だ。

引用:自動運転LAB

ちなみに2019年9月に発売される日産新型スカイラインは自動運転レベル2です。

日本国内では2020年をめどに自動運転レベル3の実用化を目指しています。

ぎん丸
ぎん丸
「自動運転レベル4ではドライバーは必要ないそうです・・・

自動運転で必要なくなるバス・トラック

一定の路線や自動車専用道路、空港の敷地内など、限定された領域においてはドライバーは必要ありません。

であれば該当するバス・トラックのドライバーは今後必要なくなる可能性が高いです。

  • 空港内の循環バス
  • 空港内の横持トラック
  • 高速バス
  • 定期運行の路線便トラック
  • 工場内の横持トラック

該当する職種は多いでしょう。

ぎん丸
ぎん丸
「該当される皆さんおちおちしてられませんよ!

運送業界は需要過多で飽和状態

運送業の人手不足は宿泊・飲食を提供するいわゆるサービス業に次いで全業界でワースト2位です。

バス業界についても同様のことが言えるでしょう。

人手不足の根本の原因は需要過多と言われています。

国の統計データを調べてみると運送業界はここ数年人手に大きな変動はないが、仕事量が圧倒的に増えていることがわかっています。

圧倒的な仕事量の増加の要因として真っ先に上がるのが、楽天・アマゾンなどのインターネット通販市場の巨大化でしょう。

現代において楽天・アマゾンを利用したことのない人を探す方が難しく、多くの人が定期的に利用していて今後もさらに加速するでしょう。

事実、インターネット通販における宅配便の取扱個数は、毎年1億~2億個ペースで増え続け宅配業者はうれしい悲鳴でなく死活問題として扱っています。

宅配便だからと言ってヤマト運輸・佐川急便・日本郵便だけが大変でなく、宅配大手3社の下で庸車として輸送を補っている中小企業にしわ寄せがやってきているのです。

個人宅には宅配業者の社員が届けにきますが、その間の輸送は多くの下請け・庸車が輸送を手掛けています。

  • 宅配業者の営業所間の輸送
  • 宅配便の間の輸送

彼らは夜通しの荷物を積んで運んでいるのです。

そんな需要過多で苦しんでいる運送会社・ドライバーにとって自動運転は助舟にもなりますが、その反面に自動運転により仕事を奪われる脅威にもなるのです。

ドライバーだけでなく倉庫業にも自動化の流れが

以前にも記事にしましたが、倉庫の完全自動化もファーストリテイリングで知られるユニクロなどが積極的に建設を始めています。

すでに有明倉庫では完全自動化を実現し100人いた人員を10人にまで削減しています。

今後ユニクロでは日本国内のみならず全世界の物流拠点で自動化を進める計画で、1拠点あたり10億円~100憶円を投資し、総額で1000憶円の物流投資を計画しています。

ぎん丸
ぎん丸
「人間はミスばかりするから自動倉庫が必要

運送業界の未来

今後の運送業界規模は大きくなっていく一方で人手不足という課題を抱えています。

事実、日本通運の経営計画

  • 2018年 売上高2兆円
  • 2028年 売上高3兆円
  • 2038年 売上高4兆円

20年後には売上高が倍増の計画となっています。

  • 年数とともに売り上げは増えてく
  • 年数とともに人手不足になる

少子高齢化のため人に頼る時代ではなくなっていくでしょう。

今後、人手不足を克服するために企業は人に投資するよりも自動運転・自動倉庫化に投資していくとぎん丸は予想します。

この記事に該当されるトラック・バスのドライバーのみなさんが今後何をすべきかと考える機会になればと幸いです。

ぎん丸
ぎん丸
「機械に仕事を奪われるのは時間の問題⁉
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