先日ツイッターでトラックの路上駐車についてこんなつぶやきがされていました。
眠たくなったから寝落ちしただけで無理して歩道に突っ込んだり重大死亡事故を起こすより真っ白だと思います運転手にも家族がいます加害者も被害者も家族が居てこの状況迷惑かも知れないが未然に命を守ってる事に違いないですし本心で迷惑と思うのなら写メ撮ってSNSにあげる前に通報したらどうですか?
— HI TV (HI Racing) (@160_majesty) February 1, 2019
このつぶやきにツイッター上で激しく意見は対立しちょっとした炎上騒ぎになっていました。
ちなみに反対意見の大多数は現役のトラックドライバーが占めていました。
しかも暴言と言える言葉づかいで・・・
たとえネット上とはいえ意見を述べる時はそれなりの口調で言いましょうよトラックドライバーのみなさん。
そうしなければあなたたちを見る世間の目はこれから先も絶対に変わりません。

さて以前にも当ブログで路上駐車については業界の現状とともに、元トラッカーであるぎん丸の意見を述べさせてもらいました。
該当記事のアクセス数も先日より多くなり世間からのトラック迷惑駐車について関心の高さがわかります。
当ブログのコメント欄にもトラックの路上駐車については批判の意見も頂いていますのでそちらも紹介しながら改めて運送業界の現状について述べさせていただきたいと思います。



結論として今後もトラックの路上駐車はなくならない
結論から言うと今の日本の国土・人口・物流量・ドライバーの待遇から考えると今後もトラックの路上駐車はなくならないでしょう。
日本の国内貨物輸送分担率は9割(トンベース)がトラック輸送となってます。
他に航空・船・鉄道と輸送手段はありますが最終的に目的地まではトラックが輸送しています。
当たり前のことをですがトラックなくしては日本の物流は成り立たないのです。
その一方で現在の日本にはトラックの駐車スペースが圧倒的に足りない現状があります。
そして路上駐車の多くはトラックが停められる駐車場が少ない都市部に集中します。
さらに皮肉にも駐車場が少なく、人口の多い都市部に配達先は集中するのです。
全国各地から都市部にトラック達は集中し数少ない駐車場争いのに負けたトラックは泣く泣く駐車禁止とわかっていても路地駐車せざるを得なくなるのです。
荷主の無理難題な時間厳守
トラックドライバーの仕事は荷主からの荷物を安全にかつ決められた時間、場所に届ける事を要求されます。
とくに荷主のチャーター便をしているドライバーは細かく時間設定をされてしまう事も多くあります。
そして現状は工事現場・工場・企業などは近隣に配慮して周辺での待機はNGと言っておきながら時間厳守と無理難題な要求をしてきます。
したがって最寄りのPAやトラックステーション等の安全な駐車場所でなく現場まで確実に時間が読める路上での駐車をせざるを得ないのです。
決められた時間に配達できないと延着とされ送り主と届け先のお叱りを受けます。
かといって時間より数分でも早く配達先に伺ってもお叱りが。
そんなことをしてしまうと会社の信用はなくなり最悪は仕事がなくなるのです。
トラックドライバーの鉄の掟「連続運転」
トラックドライバーは法律で決められている連続運転時間、通称「430運行」を守らなければなりません。
細かい説明は割愛しますが、430運行とは連続運転は4時間が限度で4時間以内に30分以上の休憩をしなければならない主に長距離ドライバーの鉄の掟です。
路上駐車しているトラックはこの430運行に引っかかってしまうため迷惑駐車せざるを得ない場合も多いのです。
プロなんだから時間を見計らって休憩しろとの声も聞こえてきそうですが、現状はかなり厳しいのです。
なぜなら都市部に多い予期せぬ渋滞とPAに入っても駐車スペースがないなど自分が停まりたい・休憩したい時に必ずしも駐車スペースがない現状があるのです。
大型トラック・トレーラーが停まれる駐車スペースなんてトラックステーション・高速道路のPA,SA・田舎のコンビニくらいでこんな場所が都市部にありますか?
運転手にとっての憩いの休憩場所であるコンビニによっては長時間の駐車に目を光らせトラックドライバーを追い出す店も数多いのです。
さらにトラックドライバーの安全運行を支えるはずのトラックステーションは全国にたったの28か所しかないのです。
これでどうやって路上駐車がなくなるのでしょうか。
結局は運転手次第
いろいろと路上駐車せざるを得ない理由を述べてきましたが最終的にはドライバー本人次第で状況は大きく変わってくるのです。
事実トラックドライバーに限らず乗用車のドライバーでも平気で迷惑極まりない場所に駐車する人もいればこの場所ならば最低限、他人に迷惑をかけないであろう路上駐車場所を選ぶドライバーもいます。
その人の感性次第ってことで着地するのです。
おわりに
トラックは大きくて目立つし運転手が怖いという世間からのイメージは根強くどうしても非難の対象となってしまうのです。
冒頭で述べた通りたとえネット上であっても言葉を選んで意見を言わないとトラックドライバーの世間の見方は変わりません。
最後に当ブログに届いたトラックドライバーへの批判のコメントを紹介します。
・俺んちの前は休憩所じゃねぇんだよ存在が迷惑なのトラックは。
音もでかいし立ちション便するし食った飯のゴミは捨てるし。
舐めんな・そもそもテメーらが休憩スペースで不法投棄・立小便・野糞するせいで住民の怒りで休憩スペースが整備されない・減らされるのは当然だ!
・家の近くでも県道沿いの休憩スペースでトラックドライバーが立小便・野糞・ポイ捨てするせいで住民はトラックドライバーへの怒りをもって道路管理者に閉鎖を訴え、やがて閉鎖された
・交差点付近での堂々と迷惑駐車をするトラックが多すぎる。そのせいで人をひきそうになったことは数知れず。
・なんでトラックって連なりたがるの?強引に前に割り込んでくるな!路駐した挙句にゴミや小便入りのペットボトルすてるな!
残念ながら当ブログにはトラックドライバーを擁護するコメントは現在ありません。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
※当ブログでは15年間のトラックドライバー生活で経験した知識を多く発信しています。
こちらの記事は業界経験者だからこそ言えるリアルな内容盛りだくさんですので参考にしてください。
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